FILM NOIR REVIEWの今後

FILM NOIR REVIEWのVol. 1を出版してから、かなり時間が経ちました。

おかげさまで、Vol. 1は完売して、現在在庫はありません。再版の希望もいただいていますので、検討中です。

いっぽう、Vol. 2のほうは現在準備中です。遅々としてなかなか進みませんが、必ず出したいと思っています。Vol. 2は1946年に公開された映画が主体になります。1946年はハリウッドにとって特別な年です。フィルム・ノワールでも登場する《復員兵》をとりまく状況について、私のもう一つのブログ、KINOMACHINAでも記事を書いています。「魔法の絨毯作戦」に見られる復員の実態、それから復員兵をめぐる映画(特に『我等の生涯の最良の年』)について、どのような受け取られ方をしていたかを詳細に追ってみました。興味のある方は是非読んでみてください。また、それらに加え、独占禁止法の訴訟、海外への映画輸出、歴史的な興行成績など、1946年はハリウッドが大きく転換する時代です。その背景も踏まえて加筆、修正をしています。

進捗については、折を見て、このサイトでも報告していきます。

フィルム・ノワール ディスク情報

これから海外でリリースされるフィルム・ノワールのディスク情報を少しずつ掲載していきます。国内でリリースされるディスクはみなさんご存じですよね。

まずは、KINO LORBERから。2月27日に「Film Noir: The Dark Side of Cinema XVII」が発売になります(直通販は北米のみ)。これはKINO LORBERが出し続けているフィルム・ノワールのボックス・シリーズで、すでに16巻も発売されています。今回は『Vice Squad (1953)』『Black Tuesday (1954)』『Nightmare (1956)』の3作品の予定です。『Vice Squad』(邦題:目撃者は語らず)はアーノルド・レイヴェンの監督作品で彼の「フィルム・ノワール三部作」の二作目にあたります(残りの2作は『Without Warning! (1952)』『Down Three Dark Streets (1954)』)。『Black Tuesday』(邦題:死刑5分前)はヒューゴ・フレゴネーズ監督作品で、ギャングが脱獄してランページを繰り広げる物語です。『Nightmare』はマックスウェル・シェーン監督の悪夢の物語です。3作品ともエドワード・G・ロビンソンが主演。KINO LORBERのディスクについては、日本からは直接購入できないのですが、Amazonやebayから購入できます。

ARROW VIDEOからは『The Scarface Mob (1959)』が4月23日にリリース予定です。『無警察地帯(The Phenix City Story, 1955)』のフィル・カーソンが監督をつとめたマフィア実録映画です。ARROW VIDEOのディスクはリージョンAなので気を付けてください。

Black Tuesday (1952)